2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

カーネーション

2015年 8月 掲載 カーネーション母の言葉が棒の如 よき街に急に増えたり夏燕 深山いま一糸一糸に毛虫揺る 感想来週は丁度母の日だ いま思うと母の言葉がいつも心の支えであった 沢山の愛のある言葉が・・・ カーネーションの花を支える茎の棒のように まっす…

可惜夜 (あたらよ)

2015年 7月 掲載 金剛山牙の滴り岩穿つ 可惜夜に鶏鳴響く道明寺 桜餅尼寺の母子に陶の椅子 感想 金剛山は奈良と大阪の境にある・・・ 昔は山伏も登った山であろうか・・・ 小さな力もいつかは石にも穴を貫通させるという 金剛力とはそういうものだとも思った…

紫木蓮

2015年 6月 掲載 燭台のユルリ風まつ紫木蓮 ラジオからバラードばかり地虫出ず 貝合はせ鴇色つなぐ蝶番 感想 春になり木蓮系の花は蝋燭の炎のような容の蕾をつける・・・ 暖かくなるにつれ蕾は大きくなり開く・・・まるで炎のように・・・ 紫木蓮は紫の炎の…

紫雲英田 (げんげだ)

2015年 5月掲載 湖しまく淡海に鴨のおもちゃめく 水温む並木の秀つ枝(ほつえ)紅仄か 啓蟄や生きとし生けるもの出逢ふ 紫雲英田(げんげだ)に口笛のせて埋もれさう 感想 友達と新春に近江へ泊った、 二月頃で、湖には風がビュービューと吹いていた 湖面が…

雪野原

2015年 4月 掲載 北狐薄日忽然雪野原 冬林檎ひとみ輝く小窓かな 春昼や宝物殿の百済仏 感想 冬から春へと季節は移り替わってきたようだ きたきつねうすらびこつぜんゆきのはら これは北海道に住んでいた頃、車の中から見た光景を思い浮かべた・・・ 雪野原を…

おでん酒

2015年 3月 掲載 渺渺と風の荒びやいおでん酒 柞原落葉や母と踏み歩き 鬱鬱と古墳黄落虫眠る 感想 季節は晩秋か・・・ 長野は自然が多く野っぱらが広がっていた、風の音も木の枝や草木が揺さぶられ 風の音が大きくなる、早く家にたどりつき暖かい夕餉にあや…

天狼

2015年 2月掲載 藁焼の匂ひ秋霖来たりけり うらい漁吊るし責めたる鮭の顎 (新潟) 天狼の鋼抱ける聖地かな 感想 秋の匂いといえば朝にただよう藁焼きの匂い秋も深まってきたような予感・・・ 田圃の近くに住んでいればこの懐かしい匂いはクセになる うらい…

2015年 1月 掲載分 年々歳々秋肥ゆる岳俳誌 山の辺の道ずんぐりの葛咲(わら)ふ 狼に生まれ変わりて草枕 感想 2015年を迎えているこの頃・・・ 「岳」という結社の大阪支部に居た頃で、 投句も1年を迎えたういういしい頃 「年年歳歳」の意味は一年中変わら…

小牡鹿

2014年 12月 掲載 魄極む大満月や李香蘭 秋の旅奏でリュージュのオルゴール 幽石の森へ小牡鹿角切られ 感想 季節は秋になってまいりました・・・ この年、李香蘭が亡くなった年でした・・・ 日本人でありながら中国でも活躍した歌姫 戦争中、日本軍隊を励ま…

豆鯵

2014年 11月 掲載 豆鯵の鮓捌き手と握り手に 秋の海周防の島へ日矢真直ぐ 木の実降りガレット香る邑の湖 感想 お盆、暮れには山口県によく行た・・・ 海がとても綺麗で 海の近くで育ったお母様は お魚を捌くのがとても上手い・・・ 鯵を大量にいただいたと、…

2014年 10月 掲載 深青嶺靄宙に巻き峡深し 湖の星廻るたまゆら螢の夜 蝉時雨朝の校庭声青し 感想 季節は夏になってきています・・・ 長野の山は寒暖差で草木や土の水蒸気が 朝日と共に靄が深くなり・・・幻想的な風景となっていました・・・ 春から夏へと・…

どくだみ

2014年 9月 掲載 蕺草や楚々と小さきナース帽 蚕豆や夢の膨らみ薄浅黄 鱟(かぶとがに)水月融けて抱卵期 感想 蕺草(どくだみ)はそろそろ元気な葉っぱを出し・・・ 蕾をつけつつある・・・この時期である・・・ 五月も近い・・・ 長野県でも大阪も奈良も山…

2014年 8月 掲載 戸惑ひは心の襞や青葉木菟 春サラダ摘み夕餉のジャズに雨 改 春サラダ夕餉のジャズに雨蒼し サングラス夫に素直になれさうな 浜に佇(た)つ花鳳蕉尾風を切り 感想 長野県から大阪の堺へ夫の転勤で移動になった頃 生家が奈良県の私は嬉しか…

龍天に登る

2014年 7月 掲載 龍天に登りぬ辻に夫婦神 八ヶ岳栗鼠の跳躍木の根明く 花弁の残る一縷よ春の土 感想 長野県の春は忘れ難く・・・ 戸隠神社や戸隠スキー場によく通った・・・ 春の戸隠神社には桜も咲いていた・・・ 五月の頃であったが、今年はもう咲いて散っ…

春望  

2014年 6月 掲載 春望やコンテ斜めに音かろし 靄昇り邑春光の田一面 彼の夜より風の匂へる花の夜 感想・・・・ まだ、長野県に在住の頃を彷彿とさせる俳句を作っているみたい・・・ 長野県の自然が本当に目に焼き付いている・・・ 田圃の寒暖差による朝の靄…

氷筍 (ひょうじゅん) 

2014年 5月 掲載分 公園の灰色の雪街四角 氷筍(ひょうじゅん)の容の円し澄みとほり 改・・・氷筍の容円やか澄みとほり 強星や煤竹干して畏まり 薄ら日も縷々と木の根の明け初める 感想・・・・ 長野県から大阪へ来て、長野の冬の充実していたこと・・・ 豊…

蝋梅

2013年(平成26年) ジャカルタから 長野に来て2年程、文化会館で俳句の勉強を積み結社へ投句を初めた・・・頃・・ 初投句 2014年 1月 掲載 地の果ての氷柱は青く獣めき (シリエクト) 投句 2014年 4月 掲載 茜射す狼の眼に幾山河 春駒や白眼浮き立つ瞳持ち…

2023/4/14 Yumeno Haiku  南十字星

バタヴィアへ (ジャカルタの古代都市の名) 2017年4月 煤払早めゆつくり旅支度 税関を抜けてコートの要らぬ国 ヴァタビアへ二度目の赴任花丁子 銀婚式南十字星(サザンクロス)の誓ひ有り 薄氷のうちに溶かしておく心 単身寮ガラスの瓶へ仏桑花(ハイビスカ…

2023年4月14日金 Yumenoーhaiku❤     Back to the Dreame !

勇気を出して・・・結社に入っていた頃の俳句をまとめてみようと思う・・・ とあるブログを見て、記録しておこうと思い立つ・・・(#^^#) 2002年 ジャカルタの奈良県人会にて俳句を始める・・・NHK俳句に投句開始 2011年 長野県に夫の転勤帯同にて 長野県に移…