2014年 9月 掲載
蕺草や楚々と小さきナース帽
蚕豆や夢の膨らみ薄浅黄
鱟（かぶとがに）水月融けて抱卵期
感想
蕺草（どくだみ）はそろそろ元気な葉っぱを出し・・・
蕾をつけつつある・・・この時期である・・・
五月も近い・・・
長野県でも大阪も奈良も山口県も・・・
この蕺は差別なく元気に根付く
白い十字架のような花弁は
生きているものを元気にする
また、梅雨のどんよりした日も
爽やかに十字架の花を咲かせる・・・
けなげだなぁ・・・
蚕豆もそろそろ・・・スーパーに出て来た・・・
「蚕豆はまことに青き味したり・・・」
有名な俳人の句は誰でも口をついて出てくる
ちょっと臭いような野生のにおいがたまらない
それでいて、薄黄緑は美しい色・・・
まさに、春のような初夏のような味だ・・・
鱟（かぶとがに）は昔、龍田川の雨の後の河原に
うち揚げられていた・・・近所の男子がみつけて
兜のように剥製？にして飾っていた事を思い出す・・・
とんと・・・それから鱟を野生でみない・・・
が、長野県在住の頃、一度近くの河原にうちあげられたのを見たのが最後
植え田の頃に水を得てかぶとエビがちょちょろと
復活しだす・・・・と鱟を思い出す・・・
そろそろ・・・梅雨に向かっている季節を感じる・・・
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