2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

春の水 

2023年 秋 No 160 珊瑚礁へ緩やかな径春の水 A shallow sloping path that leads tothe reefs- water in spring 感想 夫の退職祝の春に沖縄へ行った(夫の癌も寛かいしたし) 今帰仁城跡からの風景は圧巻だった・・・ お城跡からニライカナイを見た 海の大き…

返り花

2023 年 夏 No159 返り花正しい戦争なんてない Second blooming-there are no correct wars in the World 感想 ロシアとウクライナ・・・ イスラエルとハマス・・・ 第二次世界大戦後・・・の 第三次世界大戦に突入しているという 話もある・・・ おすすめ …

2023年 春 No158 黒雲の端に居るらし雹どっと I seem to be on the edge of dark clouds... shower of hailstones 感想 2022年去年の秋だったか・・・ 黒雲が見えてきて・・・ 突然のピンポン玉位の雹が降ってきたのだ・・・ 車のボンネットが凹み窓が割れそ…

2022 冬 No157 国境の見えざる大地虹かかる Rainbow appears over invisible boundary line on the earth 感想 2022年頃からコロナのワクチンができ少し安堵の世も つかの間、ロシアとウクライナの戦争にはじまり イスラエルとイスラムの関係もまた戦争勃発 …

2021年 春 No 156 切り株となりし老木花三輪 Having Become a stump the old tree produces three cherry blossomes 感想 公園の桜の木が切られていた 桜の寿命は 50年ぐらいと聞く 私達の小学生時代は毎年綺麗な花をつけていたが 私ももう還暦が近い年にな…

元朝

2021 冬 No 155 インド洋白き高浪元朝来 High white waves appear on the Indian Ocean New Years morning 感想 インドネシアのバリ島でお正月を迎えた ホテルはタナロット近くにあり ホテルからタナロット寺院と 海の景色が見える 元旦の朝、タナロット寺院…

火蛾

2021年 秋 No 154 息絶えの火蛾の翅の目威厳めき Eyse on thw wings of a dying moth in the flames look dignified 感想 晩秋の山小屋で 大きな我が死んでいた 羽には大きな目のような柄 睨まれているようで怖かった 山の我の最期には威厳があった おすすめ…

ひまわり

2021年 夏 No 153 ひまわりや北の大地の救世観音 Sunflowers-statue of Salvation Kannon in a northern land 感想 私の好きな観音は桜井の聖林寺に安置されている(十一面観音) 廃仏毀釈の時には草原に捨てられていた観音を フェノロサが見出し、聖林寺に…

帰り花  

2021 冬 No152 病こそ生きる力ぞ帰り花 The disease that becomes zest for living-second blooming 感想 2020年の秋から・・・ 検査を受けて、夫の抗癌剤治療が始まった・・・ 放射線治療の難しい場所で結局抗癌剤治療となり 開始となった・・・心配は膨大…

氷る

2021年 冬 No151 氷る湖一気に祓ふ疫病神 Frozen lake-exorcizing us of evil star at a stroke 感想 長野県に住んでいた頃 御神渡りが冬の風物詩であった・・・ 今年は御神渡りがあったのだ・・・ 温暖化がコロナで治った?のかしら? 地球温暖化が少しやわ…

小鳥来る

2021年 春 No150 小鳥来るガムランの音のきらきらと Small birds...gamelans sound glitteringly 感想 インドネシアで 舞踊を見た メラピ山の噴火では逃げましょうというような 意味の舞踊であった・・・ バリ島では朝、ガムランと小鳥の鳴き声が 聞こえるプ…

春満月 

2020 年 夏 No149 ジャカルタの夫に語れり春満月 Talking to my husband in Jakarta sugar moon 感想 2020年春コロナが流行りだし、世界は震撼 世界でコロナが広がっている 日本もパニック状態だ 外国に単身赴任中の夫の身が心配でたまらない 外国で何かあっ…

春眠

2020年 夏 No148 春眠やイースト菌のパン匂ふ Asleep in spring...smell of breadmade with yeast 感想 春は心が躍る華やぐ・・・ 光は溢れて、木々が芽吹き、 栗鼠なんかもチョロチョロと木から出て来る そんな日は 自家製パンでも作ろうと 腰が軽くなる・…

山眠る 

2020年 春 No147 二上山は蓑虫めきて山眠る The Futakami mountainlooks like a bagworm ...mountain in wineter www.pref.nara.jp 感想 堺から斑鳩までの道の途中 二上山が見える 春夏秋冬実家へと通る道 だが、今日の二上山は静かで 冬雲の余白のせいか 動…

秋燕 

2020年 冬 No146 塒入り朱雀門へと秋燕 Swallows in autumn Returning home to Suzakumon gate 感想 故郷奈良の情景が思い出される 西の京の朱雀門 は 今の蒼然とした野原に ポツンと 朱い門を残す・・・ 芒だらけの野原に ふいに・・・沢山の燕が朱雀門に帰…

大蜥蜴

2019年 冬 (No 145) 大蜥蜴尻尾に恃み碧きゆく A huge Lizard moves awaysupported By its tail…the dark green fellow 感想 私の大蜥蜴とはフローレス島のコモドドラゴン インドネシアの島々の中にフローレス島がある 民族も生物も特殊・・・ 海の長年の…

燕来る

2019年 春 (No 144) 町屋また「令和」に生まむ燕来る Old house in downtown in order to bear Reiwa babies the swallows arrive 感想 軒を連ねる白壁の商屋、町屋が並ぶ街 油屋、醤油屋、酒屋、米屋等々・・・ 昔、17C頃から栄えた町だろうか 五月、商…

八十八夜

2018年 夏 峡の畠八十八夜の菰深き (No 143) Fields in the valley still with straw mats season for sowing 感想 夏も近づく八十八夜♪♬ 新茶摘みの季節が近くなり 茶農園は忙しくなる 霜にかからぬよう、陽に当たらぬよう 菰掛けをしたり忙しい・・・ 峡…

秋懐

2018 年 秋 (No 141) 平成の寧楽の秋懐中金堂 Autumn melancholyin Nara of HeiseiChukon Temple (※ Chukon-do of temple ) 感想 中金堂が奈良の興福寺の広い敷地の一角に 再建された・・・ 奈良の都の頃の景色が再現されたわけだが 本当に広い・・・ 渋…

秋桜

2018年 秋 減反の秋桜の宙三重の塔 (No 140) Reducing the rice fieldcosmos blossoms in the aira three-storied pagoda 感想 斑鳩の里には法隆寺 法起寺 法輪寺の塔がある 一面は田圃である 減反の為に、コスモスの花が植えられている箇所もある 秋はそ…

2018年 夏 単身の夫思ひつつ苺食ぶ (No 137) Eating strawberries while thinking of my husband at a distant post 感想 2017年末より夫は再び インドネシアに単身赴任となった 初めての事で、寂しさが募る 年末年始にはインドネシアに来訪したが やはり…

事始

2018年 春 (No 142) 雪中の野菜掘り出し事始 Pulling out the vegetables in the snow first work of the year 感想 新春を迎えた お雑煮を作りましょう! 北国では雪を利用した天然冷蔵庫がある 畑の端に 穴を掘って採れた野菜を埋め 筵なんかをかけて雪…

春の水

国際俳句交流協会掲載句 (自身の) 2017年 冬 湧き水の砂噴き上る春の水 (No 136) Spouting sandfrom the bubbling springthe fresh water of spring 感想 湧き水の吹き出す処はいつも 清らかな場所だ バリ島でも神聖な山中であった 神聖な場所になってい…

2022年 9月 ★ 黒雲の端に居るらし雹どっと 南風強し漂着ボトル韓国語 東雲(しののめ)や小さき朝顔濃紫 感想 山に登ったところ・・・ 急に暗くなって・・・ 雹がぼとぼとと落ちて来た・・・ 展望台の下に雹宿りした どうやらこの山がぎりぎり雹の雲の下らし…

草いきれ

2022年 9月 草いきれ会ふ人もなき道普請 桜貝の砂は薄紅青海波 湧水に山女の主の生るるやう 感想 とても暑い日中・・・の海辺 外を歩く人も居ない そんな中、 角島の部落の人達が草刈をしている・・・ 草いきれの中もくもくと・・・ 角島の海は最高に美しい …

2022年 8月★ 国境の見えざる大地虹架かる 雷轟鬼現るる地獄絵図 尼寺の牡丹瓦に青時雨 感想 ロシアとウクライナのせめぎ合いは続く・・・ 大陸にとって国境とは・・・ いつの時代も・・・どこにいても 平和であってほしいと願う 虹がどこにでもかかるように…

青竹

2022年 8月 途絶えそうな商家の庇燕来る 青竹や商家三種の湯浴み場 湧雲の端に居るらし雹どっと 感想 山口県の柳井の鱗の壁の商家の街に行ってみた 油屋、醤油屋、傘屋・・・等商家が並ぶ 北前船が青森から帰ってきてから あの「きんぎょちょうちん」ができ…

羅(うすもの)

2022年 7月 ☆ 縛る吊る灰汁抜く蕗の磔刑(たっけい)めく 青時雨牡丹瓦の尼寺遠し 宇治の寺僧の羅(うすもの)うすみどり 感想 山口県の田舎では蕗が沢山生えていた 毎年、お母様は それを採っては、灰汁を抜き 蕗の佃煮を作るのだが 灰汁を抜くために、蕗の…

海開き

2022年 7月 沖縄人(うちなんちゅ)さぶいぼの出る海開き 熱帯魚写しはみ出す絵付せり 第三の目を持ち蜥蜴七色に 感想 春の沖縄旅行であった・・・ 4月には海開きというが・・・ 沖縄であっても寒い日もあるらしく 結構、海開き 初日はさぶいぼを出しながら …

2022年 6月 花の中ひとりひとりの「主人公」 蜆蝶戯るる如し花の散る 断崖の楠千年を若葉かな 感想 また今年も春が巡ってきた・・・ 今年の桜はとっても綺麗だった!!開花時期も長かった 桜のアーチの中、自分が「主人公」になったような気分 花に囲まれた…