2018年 9月
兜太呼ぶ声や産土飛ぶ螢
敷石の龍めく蛇腹夏千鳥
行飯(さば)台の旱開梛(かいぱん)痕一つ (黄檗山寺万福寺)
感想
俳人兜太を慕う声が初盆に響くよう
秩父の山に飛ぶ螢はもしや・・・
夏・黄檗山寺万福寺に行った
旱で暑い・・・
門から、敷石が誘うが
蛇腹の石が鱗のように見え
細い龍の背のようだ・・・
そこを、夏千鳥がひょこひょこと歩いていた
黄檗山万福寺を見学 珍しい 木槌と板があった
開梛(かいぱん) というのだそうだ
黄檗宗の寺院に特有の木犀の方具で、時刻を知らせるもの
隠元禅師が渡来した際に日本に伝えられた
ここのお経も「唐」なまりが今でも残っているそう
修行僧や僧が緑の羅を着て闊歩していた
行飯「こうはん」とは「食事をすませて」の意